トーカロ株式会社
私たちは、溶射を中心とした表面改質(表面処理)の総合メーカー、トーカロです。
紙パルプの製造工程で発生する課題を、コーティングにより装置部品を高機能化(耐摩耗性向上・耐食性向上)することで解決し、生産品の歩留まり改善、メンテナンス費用の削減に貢献してきました。
具体的には、ワイヤーロール、カレンダーロール、ドライヤーロールなどの各種ロールに耐摩耗性向上や離型性向上を目的にコーティングを行ったり、ポンプ部品などへ耐食性向上目的でコーティングを行っています。
取り外しの難しい大型のロールなどは、現地での溶射施工、研磨仕上げも可能です。
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製品・技術紹介
ヤンキードライヤーロールへの溶射加工
表面処理目的:耐摩耗性・表面状態維持 表面処理仕様:TS-B811(家庭紙用) 溶射皮膜硬さ:800~1000HV(鋳物:250HV前後) 溶射皮膜厚さ:500~700μm ■溶射による効果 ・限界肉厚に達したドライヤーロールへ溶射加工を実施することで、ロール本体の寿命延長 ・鋳物結果(鋳物巣)に起因する製品のカカレ、断紙等の不具合が改善 ・溶接部起因による断紙等の不具合が改善 ・表面状態維持効果によるドクターブレードの延命化。交換時の生産ロス改善 |
※MG(片艶)ヤンキードライヤーロールなどへの溶射実績あり |
多筒ドライヤーロールへのDryOnyxH加工
表面処理目的:非粘着性・耐摩耗性・ドクタリング性 表面処理仕様:DryOnyxH 表面処理厚さ:100~120μm 対象ロール:プレドライヤーロール 1本目~4本目、アフタードライヤーロール 1本目~4本目 ■表面処理による効果 ・現地にて非粘着系の表面処理が可能 ・ドライヤーロール表面の付着改善による製品品質安定 ・常時カーボンドクターが使用可能であるため、ロール表面のクリーニング性が向上 ・耐久性が高く、一般的なテフロンコーティングよりも長寿命 |
ワイヤーロールへの溶射加工
表面処理目的:耐摩耗性・耐食性・耐プラスチックワイヤー 表面処理仕様:TS-3112μ 溶射皮膜硬さ:900~1000HV 溶射皮膜厚さ:500~600μm 対象ロール:ドライブロール、ブレストロール、ガイドロール、テンションロール ■表面処理による効果 ・ロールの寿命延長(10年以上継続使用中。MAX15年程度) ・耐摩耗性向上によりロール替えの頻度が改善。メンテナンス費用の低減 ・カーボンドクターが使用可能であるため、ドクタリング性が向上 ・親水性付与効果によりピッチ・タール・紙粕がドクタリングで容易に除去可能 ・偏摩耗の改善⇒プラスチックワイヤーの寿命が、1.5倍~2.0倍 |
ワインダードラムへの溶射加工
表面処理目的:耐摩耗性・グリップ性 表面処理仕様:TS-508 溶射皮膜硬さ:1100~1200HV 溶射皮膜厚さ:60~80μm ■表面処理による効果 ・溶射によるグリップ性の向上により、巻取スピードが改善 ・溶射化により、巻き硬さ、スリット断面の均一化 ・印刷工程における紙の「あおり」改善 ・現地溶射施工も可能 ・施工後は、摩擦係数や表面粗さなどで管理 |
カレンダーロールへの溶射加工
表面処理目的:耐摩耗性・耐薬品性 溶射皮膜硬さ:1100~1200HV 溶射皮膜厚さ:200~300μm 対象ロール:マシンカレンダーロール、ソフトカレンダーロール、スーパーカレンダーロール ■表面処理による効果 ・チルド層限界寸前のロールに溶射することで、ロールの寿命を延長 ・耐摩耗性向上により、再研磨頻度を低減(メンテナンス費用の大幅削減) ・紙端部の摩耗解消⇒紙幅変更による研磨不要(表面硬度が硬いため、耳部の影響を受けづらい) ・「カタ」の発生が低減 |
■ お問い合わせ先
会社名 | トーカロ株式会社 |
担当部署 | 名古屋工場 販売2課 |
担当 | 川邊 裕一 |
住所 | 愛知県東海市名和町二番割下33番地3 |
kawabeyuichi@tocalo.co.jp | |
Tel | 052-603-3520 |
Fax | 052-603-3521 |
Webサイト | https://www.tocalo.co.jp/ |